7月25日チョウゲンボウのゲンちゃん放野に立ち会う。

JR二条駅には、泉大津のハヤブサたちのように、人工物を利用して営巣しているチョウゲンボウがいます。

今年生れのヒナがまだ飛べない状態でカラスに襲われ巣から落下、1羽は死亡しましたが、あとの1羽はJR二条駅舎チョウゲンボウ見守り隊のメンバーの方々によって5月30日に保護され、 京都市内の救護指定獣医師のところに搬入されました。 (巣の中の残りのヒナ3羽は、後日無事巣立ちました) 

「ゲン」と名付けられたそのヒナは、その後もその獣医師の下、すくすく育ち7月25日(日)、放野の運びになり、Falco隊長と私は縁あって、その放野に参加させて頂きました。

慎重に選定された放野場所でケージの扉を開けると、ゲンちゃんは数歩外へ出て、ほんの少し辺りを見た後、いきなり飛び立ち、初めてとは思えない、驚くほど素晴らしい飛翔を見せてくれました。そんなに飛び続けて大丈夫?と、少し心配になるくらい。

ゲンちゃんは飛ぶことの喜びを全身で感じているように見えました。去年、いずみちゃんのヒナを放野された方が、 「段ボール箱を開けた瞬間、こちらに見向きもしないで飛んでいったこと、確かにさびしい部分もある反面 人に依存しない野生の気持ちをきちっと持ってくれたのが、大変うれしいです。」 と、当時コメント下さいましたが、 今回、まさに、私も同じような気持ちでした。(ゲンちゃんは、ちょっとだけ、振り返ってくれましたが) 

やっぱり、大空を飛ぶ為に生れて来た子なのだな、と。

ヒナが保護されてから、放鳥までの間、獣医診療の仕事がありながら、ゲンちゃんを養育された獣医師の方には、大変なご苦労がありました。

見守り隊の方々も一緒になって、ゲンちゃんの行く末を考え、放野するのはどの時期がいいか、放野場所はどこがいいかなど考えて、また、そこには餌となるバッタがいるかどうかの調査したり、と、本当にみなさん一生懸命でした。その結果、今回の放野成功となりました。ゲンちゃんが、力強く生き抜いていってくれる事を信じます。

泉大津のハヤブサたちをいつも応援して下さっている皆様、 京都のチョウゲンボウたちの子育ても、暖かく見守ってくださいね。

やませみねこ

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